17 de julio de 2010

Nobuyoshi Araki at Rat Hole





Images courtesy of Rat Hole Gallery, Tokyo
http://www.ratholegallery.com/exhibitions/2010/03araki/views.htm
「チロちゃんは春日部のおばあちゃんとこから生後4ヶ月のときにヨーコ(妻)がもらった。」 --荒木経惟 「愛しのチロ」 1990年それから22年という長い年月、荒木のモデルをつとめた愛猫チロが2010年3月2日に他界。人間の年齢で言えば105歳という大往生だった。「あんなにオレを愛してくれた女はいない」とチロのことを話す荒木にとって、チロは早世した妻ヨーコに代わり支えとなってくれた、かけがえのない存在であった。ヨーコが亡くなってから20年、再び愛するものを失う悲しみに直面した荒木は、生と死の間を流れ行く日常は「人生という旅」であることを、写真を通して語る。今回の展覧会で、荒木はチロの最後の数ヶ月を撮った作品80点を発表する。バルコニーを歩くチロ、ベッドに横たわるチロ、カメラをじっと見つめるチロ。写真に写るチロは、荒木のレンズを通した写真にもかかわらず、まるで目の前で触れているような気にさせる。鳴いたり、甘えたり、寂しがったり・・・。表情豊かなチロと風景は、ラブ・ストーリーのように流れ、荒木の深い愛情が伝わってくる。そして、チロが去ったあとの空や花の風景は、このうえなく愛しく切ないメロディーに聞こえてくる。◎ラットホールギャラリーでは、今回の展覧会にあわせて写真集『センチメンタルな旅 春の旅』を刊行いたします。ヨーコとの最後の時間を描いた写真集『センチメンタルな旅 冬の旅』(1991年)から20年近くを経た今、荒木は愛猫チロとの最後の時間を綴った写真集を発表する。「写真集は棺桶」であるという荒木にとって、今回の写真集は特別な意味をもつ。「センチメンタルな旅 春の旅」は、チロにとっての旅の終わりでもあり、また始まりでもある。この世での最後を迎えるまで、荒木のためのモデルとして常に最高の表情をみせたチロは、荒木の唯一のミューズ(女神)だったのではないだろうか。

"Mi esposa Yoko trajo a casa a Chiro Kasukabe cuando era apenas un gato de cuatro meses de edad ." Nobuyoshi Araki, Itoshi No Chiro (Chiro, My Love), 1990Hoy 20 años despues. Hoy, 20 años después de la muerte de su esposa Yoko, Araki una vez más está obligado a hacer frente a las dificultades dolorosas de perder un ser querido. A través de sus fotografías, narra una historia de cómo "la vida es un viaje", compuesto por los momentos cotidianos que fluyen entre la vida y la muerte.

No hay comentarios:

Publicar un comentario